車の燃費、購入の際に考慮される基準になっているのではないでしょうか。低排出ガス車の☆付のスッテカーも車体に表記されていますよね。
では住宅の燃費ってどうでしょう。
2017年に住宅の省エネルギー基準が法改正され、「断熱性能の外皮基準」と「住宅で使う設備のエネルギー消費量」が基準化されました。
「断熱性能の外皮基準」はUA値とηAC値で表され市町村ごとに基準値が決まっています。
UA値(外皮平均熱貫流率)は内部から逃げていく熱量の合計を外皮全体の面積で割ったもので、ηAC値(冷房期の平均日射熱取得率)は侵入する日射熱取得量の合計を外皮全体の面積で割ったものです。
高知市で言うとの最低基準はUA値0.87、ηAC値2.7以下です。この数値が小さくなほど性能が上がります。
「住宅で使うエネルギー消費量」は、建てる住宅に設置する冷暖房・換気・給湯・照明等の組合せにより計算され、
基準一次エネルギー≧設計一次エネルギーとなれば適合です。
かなりザックリ書いたのでわかりにくいですが、住宅をしっかり断熱及び日射対策してかつ高効率な設備機器を取り入れることで消費されるエネルギーを少なく抑えた低燃費なお家にするということです。
ただし、注意点があり、この基準は以前お話しした<耐震等級1>のように住宅のクリアすべき最低限度を定めたものです。この基準を上回るものに認定低炭素住宅やZEH住宅基準等もあります。
そして2017年に基準化はされましたが義務化される予定は2020年です。
ですので、現在この基準に満たない住宅を建てても問題ありませんし、実際基準以下の住宅もまだ建てられている可能性もあるかと思います。
しかし、2020年以降では既存不適格住宅となり、資産価値が下がる可能性が高くなるという記事も見かけます。
なにより、ご自分が住まわれるお家の性能がどの程度なのかわからないで購入されるのは不安だと思いますので、これから購入される場合きちんと計算・評価してもらうと安心できるとと思います。
ではどのように評価してもらうのか、次回は建築物省エネルギー性能表示制度「BELS(ベルス)」のご案内です。
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